オリエンタルランドが待遇改善

東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドが、アルバイトのおよそ2割を無期雇用の正社員にすると発表しました。

希望者を募って選考を行い、2022年度までにおよそ3,000人から4,000人を転換する予定です。

勤務形態はフルタイムで、給与水準はアルバイトよりも高く、アトラクションの案内など複数の職種を担当するという。

この仕組みの導入によって、多様な働き方ができる環境を作ることで雇用を安定させ、パークの質を高めたい考えだと思われます。

オリエンタルランドの正社員・準社員の採用や職種については、既に他の記事で複数回取り上げておりますので、

そちらをご覧下さい。

高い離職率の背景

オリエンタルランドは、社員の殆どがアルバイト(準社員)で、広く門戸が開かれている反面、

人材の入れ替わりが激しいことでも有名です。

その背景としては、

・希望の職種ではなかった

・給与が安定しない(特に冬場は大幅にシフトが削られる)

・実質アルバイトのため、転職市場での評価が低い

 

といったことが主な理由です。

一定時間以上のシフトに入る場合は、OLCの健康保険に加入しますが、

所属ポジションにもよるものの、

概ね準社員の平均月収は20万円行くか行かないかであり、

税金や社会保険を天引きすると手取りは15〜16万円が一般的です。

閑散期はさらに減ります。

 

それでも、ディズニーで働きたいと、地方から来る方も少なく無く、

地方から浦安市周辺にアパートを借りる、あるいは友人とルームシェアをして生計を立てている人もいるくらいです。

概ねの傾向として、18歳〜22歳で応募し、1〜3年勤めた頃に周囲が結婚しだし

「このままではヤバいかも」と危機感を覚え、正社員への転職の道を模索する人が多いようで、

私も実際にそのような方の転職支援をした事が有ります。

オリエンタルランド準社員の転職先は?

大学生のアルバイトとしては、高い水準の接客を行う企業でアルバイトを行っていたという事で、

新卒市場では高い評価を得る事ができる一方で、

転職市場では、即戦力としては殆ど評価されず、景気が良くても書類選考に通過しないケースが多いです。

事務系や営業職、エンジニア系の職種を20〜30社程エントリーし、5社程度書類選考が通過すれば良い方でしょう。

23歳〜24歳までであれば、「第二新卒」ということでまだ面接に辿りつける可能性がありますが、

25歳を超えてしまうと、書類選考すら通過しないのが、現実です。

誰もが憧れるディズニーキャストですが、短期的な視点で見ると面白いかもしれませんが、

長い目でみると、苦労することがお分かりいただけたと思います。

今回の処遇改善の効果は?

今回の正社員化により、離職率は低下する事が予想されますが、

大手企業の傾向として、中途採用の社員よりも、新卒総合職の生え抜き組の方が処遇が良いケースが多く、

今回のケースも同じようになる可能性が高いです。

 

オリエンタルランドは、新人社員への教育制度がとても充実していますが、

人員の入れ替わりが激しいため、経験・知識・スキルが上積みされていないのもまた事実です。

今回の制度改善により、社員が長く勤めることにより、更なるサービスの向上に期待です。